2012/01/13

2012/1/11 おこもり脱出

メインの写真に使われているのが『港の日本娘』です
年末からのひきこもり(今風に言えばおこもり)が年明けになっても回復しておらず、この日はようやく今年初の映画館での映画鑑賞に成功。久しぶりの娑婆って感じ。

 一本目は成瀬の『生さぬ仲』。岡譲二と奈良眞養がいい!岡譲二はダンディーだし奈良眞養はトニー・レオンみたい。涙を誘う物語だけれど、わたしはそこまで感情移入できず。デパート好きなので当時の三越に興奮した。
 (Yココさんに誤った情報を流してしまいました。正しくは岡譲司!川津さんは同じタイトルの別作品の配役でした)

二本目にみた『港の日本娘』がこれまたすばらしくて、まだ1月だけど今年の旧作ランキングのナンバーワン候補。劇場の映写環境の影響で画がうまくでない(そのようなことを前にどこかで誰かが言っていたような気がする。確かに画のバランスがよくない。右側の空間がありすぎる)のだけど、それでもひとつひとつのカットがすごかった。感動した。最初の方は乙女路線で、おや、苦手な感じかなとうっすら思ったけれど、物語が進むにしたがって乙女は女になり最初の軽やかな青春はあとかたもなくなる。

久しぶりにサイレント映画をみて、改めて映画の画の力を思い知った気がした。もっともっと、サイレントがみたい。
それから、またしても夜の女映画に惚れてるじぶんがおり、軽くため息。どうしてわたしは赤線とか情婦とかそういうもんに弱いんだろう。今年はそれを少しでも究明できたらいいなあ。

▶『生さぬ仲』成瀬巳喜男(1932年)/神保町シアター/伴奏:柳下美恵
▶『港の日本娘』清水宏(1933年)/神保町シアター/伴奏:柳下美恵

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